看護座談会・勉強会

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第4回座談会8月27日(日)13:30~15:30を実施しました。

こもれびナーシングサロン 仙台市泉区住吉台1-2-18タンジェ1F

第4回座談会で鑑賞する仙台つどいの家様製作の実践報告会のフライヤーイメージ

第四回座談会テーマ「在宅領域に従事する看護師の葛藤について」
ご参加下さった皆様お忙しい中ありがとうございました。
初参加の方が多く、互いにじっくり自己紹介しつつ今抱えている事柄や希望展望みたいなところにも思いを馳せながら時間が進みました。在宅領域は多様に富んだ職場背景も多く、一人一人が初めて知ることも多くその人が歩んできた世界を自分に照らしながら深く頷きながら聞き入っていらっしゃる参加者の姿が印象的でした。新たな繋がりができた場にもなり、自分は一人ではないかも、来てよかった、と感じて頂けた方も居たようです。
映像では、温かい看護と交流の実際を知り、「こんな看護がしたいと思って看護師になったんだったよね」という声も聞かれ、看護の原点を皆さんと感じることができたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

今回は後半に社会福祉法人つどいの家「仙台つどいの家」様より毎年の実践報告イベント「すてーじ」からの映像「出会いを求めて」~彩也佳さんと角田さんの旅~
を鑑賞しました。(25分)



7/2(sun) 勉強会「カフアシストの実際」を行いました。

医療的ケアを必要とする方などに排痰促進に活用されている機器「カフアシスト」をご存じですか?今回は講師をお招きして機器の使い方とその実際を体験を通して一緒に学びました。ご参加下さった方は介護職、看護職の皆さまでした。皆さんとても楽しそうに和気あいあいとして、聴きたいことを存分に質問できたと喜んでいらっしゃいました。ありがとうございました。

実際にカフアシストの機器フィリップスのE70を動かして、マスクを使って被験者(講師)に実施したり、自己実施しました。
生活リズムの中で、無理なく、誰もが、行えるスタイルでやっていくことを目標にすると生活の質が上がるということをお聞きし、そうだなぁ、人は暮らしがある、その中で体のコンディションを整えるためのちょっとした便利な道具として効果的に使えること、とても大切なことだと改めて感じました。

日時;2023.7.2(日) 14:00~15:30
場所:将監中央コミュニティセンター 第1会議室
講師:片山 望 氏(西多賀病院理学療法士)

2023.4.23 第三回座談会 テーマ「福祉の場の看護師の役割について」を実施しました。

座談会当日は陽射しは暑く、でもサロンの中は暖房が少し必要という一日でした。状況に応じて参加頂いた看護師さんたちはマスクを外したり着けたりして想いを語って下さいました。ありがとうございました。

参加者の方々から頂いた感想を一部抜粋して掲載します。

「お給料が見合っていないと感じる中でも、利用者さん、患者さんを最優先に考えてそれをモチベーションにできて働き続けられる。大変で苦しい事の方が多い中なのに、続けられてしまう。その理由は好きだから、楽しいから、と仰る参加されていた〇〇さんから看護師になったことの意味を再確認させて頂きました。
自分には向いていると思っていた訪問看護から離れてしまうことになり、本意ではなかったと今でも考えます。様々な想いが行ったり来たりしている中、参加者の言葉を聴く度に癒されます。
自分は自分のままで看護師してていいんだ~失ったものを取り戻させて頂くような大変ありがたい機会を頂き感謝です。」

「今日は精神的に落ちていました。でも(座談会)皆さんとお話して今はちょっとまた頑張ろうと思えています。明日は分からないけど。。。」

以上

タンジェの座談会ではフラットに湧きおこった感情を共有しながらその場で吐き出せることを大事にしていきたいと考えております。そうすることで参加者が独りじゃないこと、ゆるやかなつながりの中で互いの存在がふとした時に支えになれたらいいなと思っております。

2023.1.29 第二回座談会 テーマ「福祉の場の看護師の役割について」を実施しました。

座談会当日はサロンのある住吉台は降雪後の真白な世界で、それでも雲の少ない晴れた日でした。足元の悪いなか貴重なお休みの日を使って遠路からご参加くださった参加者に感謝申し上げます。

ご参加下さった方が持参された資料にナイチンゲールの看護覚え書きにある「小管理」についてがありました。
ナイチンゲールは、自分がいなくても、誰もが同じ内容の看護ができるよう工夫することを「自分自身を拡大する技術」と説いているんですね。つまりチームワークが重要だと。この真理は福祉の現場で、障害者(受益者)の心身両面において健やかな日常を支えようとする看護師が普段から心に留めおく重要なキーワード。

どんなに良い日常生活の世話をしていても、小管理が欠けていればその結果は受益者にとって台無しになる。小管理というのは自分がそこにいないときも居る時と同様に行われるよう対処する方法を工夫し定着でき、受益者の益になる環境を作ることが重要だとナイチンゲールは説いているわけです。


所感ですが、これは特にここ数年未曾有のコロナ禍の事態にそれは強く浮彫りになったように思います。

看護師は育成段階で医療の世界で安全や衛生管理においても常に周囲は共通知識や認識のもと仕事をして来た背景があり、福祉の現場で多職種と目標にむかうとき様々な葛藤を抱えやすいですね。おそらくそこから解放されることは育成場所が医療の世界のみに重きを置かれている間はないと感じます。それだけ、人材の育成教育はその後に影響を強く及ぼすということなのだろうと思います。


詳細は省きますが日本では障害者への医療は見捨てられていた時代があり、今でも障害者にとって一般的な病院で入院生活を送ることはある意味命がけでもあります。そういった現実に直面しながら力を合わせて障害者の暮らしを心身両面から支えようとする看護の、看護師のあり方をこれからも考え続けていきたいですね。


座談を通して、何でも先回りして自分で全部やってしまうことなく、周囲の理解と共通認識や意義を感じてもらいながら看護師が居ない時も日常生活が送られること、そんなことを意識しながらやってみることも大事かな、なども含め多岐にわたり話が出来ました。


参加者より「今日は(座談会のあと)お花を買って帰ってきました。」と感想と共にご連絡がありました。
きっとお花を買うことで自分の命を感じ、心を癒し、色のある世界を実感なさりたかったのだろうと思います。その行動はまさにセルフケアの行動そのもの。

これからもタンジェのこもれびナーシングサロンでは座談会の催しを継続していきますのでご興味のある方は是非ご参加くださいね。

※次回は4月23日(日)13:30~15:30開催の予定です。

2022.10.23 第一回座談会 看護師限定テーマ「障害福祉の現場での戸惑い」を実施しました。

 少人数ということや知合いも混じっていたこともあってか各看護師さんは表面的な話に終始することもなく、リラックスした時間を過ごされていたように感じました。


 主催した側からの所感にはなりますが、看護師のもつ背景(以下※を参照)ゆえの介護福祉の世界に身を置いた時の葛藤は大きいのだなぁということです。
 看護師が葛藤することは決して悪いことではなく、深い思考を経て時にはより良き道への原動力になるのだろうなぁということが一つ。
 看護師ほど浅く広く学んでいる職種はいないことを恐らく看護師自身もあまり真剣に考えたことはないと思いますが、改めて看護師が受けてきた教育のすばらしさや、社会から求められている役割を客観的に考え自らのなかに看護師として自分はそこで何を求められ、自分は何ができるのか、何がしたいのか、そして周りとの協調の課題といった事柄を考えることになると思いますので多様な環境に身を置けることは幸せなことでもあると思いました。
 また、日々の仕事のなかで顧客へのアプローチを積み重ね、成果物を生んでいるということ、素晴らしいな、と感じました。


※看護師は、人間の誕生から死を迎えるまでの生老病死のプロセスで起きる心身の苦痛やその予防への看護援助技術や理論を学んでいる人。全科(栄養やリハビリや放射線、薬剤、臨床検査なども含みます)を浅く広く座学したり、実習場として「病院」や「在宅」、その他保育園や施設等で実習を重ねてようやく看護師になる。常に求められてきたのは予測、予防を含めたアセスメント力とケアの対応力。



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